『こどものリハビリ』って何をするの?~療育でよく聞くPT・OT・STとは~

「リハビリ」ってよく聞きますが、正しくはどのような意味があるのでしょうか。

また、療育の分野でよく聞くPT・OT・STとは、どのようなことが出来るのでしょうか。

今回は、『こどものリハビリ』についてまとめていきたいと思います。

リハビリとは??

リハビリとは、専門職による機能回復訓練ととらえられることも多いですが、「リハビリテーション」という言葉には広い意味があります。

Rehabilitation)とはre再び・戻す)とラテン語のhabilis適した・ふさわしい)から成り立っています。

つまり、単なる機能回復訓練ではなく、「人間らしく生きる権利の回復」という意味となり、そのために行われるすべての活動がリハビリテーションとなります。

これは、理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)といったリハビリテーション専門職の支援だけではなく、ご家族の支援や環境調整などもリハビリテーションに含まれることを意味します。

こどものリハビリとは

では、こどものリハビリについて考えていきます。

こどものリハビリ(先天性あるいは幼少時の事象によるもの)は『元の状態』に戻すではありません。

発達段階にあるお子さまの場合、新たに機能を獲得することから、ハビリテーションと言われます。

PT・OT・STについて

理学療法士とは

英語でPhysical Therapist(略称PT)といわれます。身体と運動機能の専門家であり、以下のような症状のこどもが対象となります。

・よくつまづいて転びやすい。

・運動に苦手さがあり、園で本人が困っている。

・首のすわりやハイハイ、歩行といった運動発達の遅れがある。

・脳性まひなどの障害があり、運動発達の遅れや変形・拘縮の予防がしたい。

身体機能・運動発達・姿勢発達などの評価を行い、興味のあるもので遊びながら、運動発達を促します

作業療法士とは

英語で、Occupational Therapist(略称OT)といわれます。身の回りの活動、遊び、作業活動など日常生活に関する専門家であり、以下のような症状のこどもが対象となります。

・創作活動が苦手。

・ボタンを留めたりスプーンの操作が上手にできない。

・黒板の書き写しがうまくできない。

・ボールがうまくキャッチできない

運動、感覚・知覚、社会性・コミュニケーションなどの評価を行い、遊びを通して、目と手の協調性や力加減の練習、応用動作練習などを行います。

言語聴覚士とは

英語で、Speech-Language-Hearing Therapist(略称ST)といわれます。食事とコミュニケーションに関する専門家であり、以下のような症状のこどもが対象となります。

・こどばの発達がゆっくり。

・発音がはっきりせず、どもることがある。

・文字の読み書きがなかなかできない。

・うまく食べられず、むせたり、噛まずに丸飲みする。

ことば・コミュニケーション力・認知力の発達などの評価を行い、構音訓練(口腔の操作を意識して発音を促す)やことばの表現を伸ばす練習などを行います。

おわりに

今回は、こどものリハビリテーション(ハビリテーション)についてまとめていきました。

PT・OT・STの部分はあくまでも一例となりますが、ご参考になれば幸いです。

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