こんにちは、ジムパークの谷口です。
子育て中の保護者の方やこどもの療育支援者の方、保育所の先生方など、こどもの『癇癪』の対応についてお悩みを抱えていることが少なくないと思います。
私自身、3児の子育てや療育に関わっていく中で、癇癪の対応について難渋した経験が多くあります。
この『癇癪』の対応について、感覚統合の観点から深堀りしていきたいと思います。

感覚統合と癇癪について
聴覚・前庭覚(平衡感覚)・固有覚(体の位置や動きを感じる感覚)・触覚・視覚からの情報を脳が適切に処理し、行動や感情をコントロールする一連のプロセス

感覚統合と癇癪の関係
感覚過敏や鈍麻を抱えているお子さんの場合、感覚統合がうまく行えていないことで癇癪を起すことがあります。
例えば、特定の音や光、触覚を過度に嫌がったり、逆に鈍感で危険を察知できなかったりすることがあります。これらの感覚的な問題がこどものストレスとなり、癇癪を引き起こす可能性があります。

感覚統合を促す遊びの例
【触覚】砂場遊び、粘土遊び、水遊び、洗濯ばさみを使った遊びなど、様々な感触の素材に触れることで触覚を刺激します。

【固有受容感覚】ジャンプ・ボルダリング・トランポリン、ボール遊びなど、身体を動かす遊びを通して、身体の位置(ボディイメージ)の感覚を育てます。

【前庭感覚】ブランコ・シーソー・回転遊具など、身体の動きやバランスを必要とする遊びを通して、平衡感覚を養います。

【聴覚】音楽を聴いたり、楽器を演奏したり、絵本を読んだりすることで、聴覚を刺激します。

【視覚】パズル、積み木、お絵かきなど、目で見て形や色を認識する遊びを通して、視覚を刺激します。

癇癪が起きた時の対応
安全を確保する
自分自身や周りの人に怪我がないよう、安全な場所に移動したり危険なものを遠ざけたりします。
落ち着くのを待つ
無理に話を聞かせようとせず、落ち着くまで寄り添って見守ります。深呼吸を促すのも効果的です。
気持ちを言葉で表現させる
落ち着いてきたら、何が嫌だったのかを言葉で表現させます。その気持ちを受け止め、共感することが大切です。
環境を調整する
癇癪の原因が感覚過敏や鈍麻である場合は、環境を調整することが有効です。例えば、「騒がしい場所を避ける」「照明を調整する」「好きな素材のおもちゃを提供する」など、感覚に配慮した環境を整えます。

まとめ
癇癪の原因はさまざまな要因が考えられますが【感覚統合の観点】から捉えることで、客観的に原因を分析することに繋がります。
癇癪が落ち着いた時や感情をコントロールできた時には『具体的に褒める』ことで自己肯定感を高めてあげましょう。
また、言葉で伝える練習(もしくは別のコミュニケーション手段の獲得)や十分な休息をとることが必要なケースもあり、お子さんの状況に合わせて対応することがポイントです。

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