こどもの姿勢と簡単エクササイズ

こどもが食事している時に、だらっとした姿勢であれば、「きちんと座りましょう。」などの声掛けをするかと思います。

食事場面では、良い姿勢のほうが、安定感があって食べやすいし集中できそうですよね。

今回は、「こどもの姿勢が体にもたらす影響」から「姿勢を良くするための簡単エクササイズ」についてまとめていきたいと思います。

座位姿勢が体に及ぼす影響

1.姿勢を保つために、全体のバランスを自然と調整している

まずはこちらの姿勢から

骨盤がまっすぐになっており、股関節・肩・頭が垂直に乗っていることがわかりますね。

続いてこちらをみてみましょう。

骨盤が倒れており、背中が丸く、顔が前に出てしまっています。

人間の身体は姿勢を保つために自然とバランスを整えており、骨盤が倒れてしまうと全体の姿勢のバランスに影響を及ぼします。

2.首まわりの筋肉が疲労しやすい

人間の頭の重さは体重の約10%だと言われており、体重が50㎏であれば、5㎏程度となります。

首が30°傾くと約3倍の負荷量となり、15㎏の重みがかかってくることになります。

この重みを支えているのが首回りの筋肉ということになりますので、不良姿勢が続くと肩こりや頭痛などの原因となり得ます。

3.呼吸が浅くなる

背中が丸い姿勢では、胸郭が圧迫され呼吸が浅くなります。

呼吸が浅くなると脳に送りこまれる酸素の量も少なくなってしまうため、例えば授業中に「ぼーっとしてしまう」「集中力がない」といった状況が発生しやすくなってしまいます。

4.口腔機能に与える影響

顔が前に出ている姿勢では、後頭部~肩甲骨に位置する筋肉に引っ張られて、あごが出た姿勢となります。同時に、下のあご~首に位置する筋肉が緊張するため、口が少し開いた状態になってくるかと思います。

その状態が続くことで、「口腔内が乾燥して風邪を引きやすくなる」「歯並びが悪くなる」、など口腔機能に影響を及ぼしてしまいます。

良い姿勢を保つための簡単エクササイズ

1.インナーマッスルのエクササイズ

「座位姿勢を保つ」ためには、姿勢保持筋である体幹のインナーマッスルを鍛えていく必要があります。

おとなであれば、腹式呼吸やハードドッグというエクササイズが一般的ですが、こどものエクササイズは楽しんで行えるもののほうが効果的でしょう。

①すもうの四股

片足でバランスをとりながら、両足で踏ん張るため、効果的に腹横筋が働きやすい!

②バランスポーズ

片足でバランスをとって「ピタッ」10秒できるかな~?

③バランスボール

ボールから落ちないようにすることで、おなかの力が働かせよう!

2.ストレッチ

不良姿勢が続くと、おなか筋肉や骨盤周りの筋肉が固くなってしまいます。ストレッチもバランスよく取り入れることで姿勢を良くする効果が高くなります。

①あざらしのポーズ

慣れてきたら、足を頭にタッチできるかな?

②肩入れポーズ

骨盤周りや肩回りをしっかり伸ばしましょう!

③開脚

大きく開かなくても大丈夫!骨盤を起こすように意識しましょう!

まとめ

こどもの姿勢とエクササイズについてまとめていきました。

近年では、運動機会の減少やスマホ・ゲームなどの普及により、不良姿勢となりやすい環境にあると考えます。

親子で一緒に行うなど、運動を継続できるように工夫していきたいですね。

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