こどもの意欲とやる気スイッチ

今回は、「こどもの意欲とやる気スイッチ」をテーマに考えていきたいと思います。

子育てをしていると、わが子に対して「意欲がない」「集中力がない」「すぐに動いてくれない」といった悩みをお持ちの方は少なくないと思います。

かくいう私も3児の父であり、同じような悩みを抱えながら子育てをしています。

一概には言えませんが、この「意欲がない」と感じる原因の1つに、褒められる機会が少ないことが関与しているケースがあります。

これらのメカニズムについて、「脳の中で何が起こっているのか」をまとめていきます。

強化学習と成功体験

まず、強化学習について以下にまとめてみます。

強化学習とは

強化学習=報酬学習

強化刺激(成功体験)

 [逆上がりができるようになった場合]

 ・内的報酬

  (できるようになって楽しい!)

 ・外的報酬

  (褒められる!)

これらの経験を通して、運動(行動)が強化されていきます。

この成功体験によって、中脳からドーパミン(幸せホルモン)が放出されて、前頭連合野・大脳辺縁系・大脳基底核に作用して、先ほどの行動(神経ネットワーク)を強化していきます。

運動が不器用なこどもは褒められる機会が少ない

学校体育の現場を例にあげると…

運動が不器用であると、自ずと成功体験は少なくなってしまいます。特に、学校現場などの集団の場所では、「早くできる子」ほど褒められる回数が多く、運動が不器用な子は、褒められる機会が少なくなってしまいます

成功体験が少なくドーパミンが枯渇していく=学習意欲が低下する

強化学習を行うには

効果的な学習に繋げるためには、「正の報酬予測誤差=予想より褒められた時」に最もドーパミンが放出されます。

つまり、どの程度の誤差を提供することが最も効果的なのかを見極めていく必要があり、運動課題の目標設定と難易度設定が重要ということになります。

ざっくりというと、簡単すぎず、難しすぎず、がんばったら何とか出来るぐらいの難易度!

これがこどもの「やる気スイッチ」を押してくれます。

所謂スモールステップが重要な理由ですね!

おわりに

今回は、こどもの意欲とやる気スイッチについて、深堀していきました。日々の声掛けなども大切にしていきたいですね。

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