切り替えができるようになるには

こんにちは、ジムパークの谷口です。

小さなお子さんの子育てを行う中で、「切り替えが難しいこと」に難渋した経験はありませんか。

日々の生活の中で気になるポイントではないでしょうか。

今回は、切り替えが難しい原因と具体的な支援方法について、考えていきたいと思います。

「切り替えが難しい」原因とは

切り替えが難しい要因には様々な原因があり、一概には言えません。

いくつか例をあげてみます。

発達障害の特性

・自閉スペクトラム症(ASD):パターン化された行動を好み、急な予定変更に対応するのが苦手です。また他者の気持ちを察したり、状況を判断することが苦手なため、切り替えが難しくなることがあります。

・注意欠如・多動症(ADHD):集中力が続かなかったり、マルチタスクが苦手なため、1つのことに集中しすぎると切り替えが難しくなることがあります。

成長過程

・感情コントロールの未熟さ

2・3歳のこどもは、特に感情をうまくコントロールすることが難しく、不快な状況を言葉でうまく説明できないことがあります。そのため、好きなことを中断された時に、怒りや不満が爆発し、泣きわめいたり、癇癪を起したりすることがあります。

その他

・見通しを立てるのが苦手

何をすれば良いのか、どのように進めれば良いのか分からず、切り替えが難しくなることがあります。

・こだわりが強い

今やっていることを終わらせないと気が済まず、次の行動に移るのが難しくなることがあります。

家庭で出来る具体的な方法

1.スケジュール表

・1日の流れを視覚的に示すことで、見通しを立てやすくします。文字だけでなく、絵や写真を使うと、より分かりやすくなります。

・タイマー

時間を意識させるために、タイマーを活用します。残り時間を表示するタイマーや、砂時計なども有効です。

・写真やイラスト

活動の切り替え時に、次の活動や写真のイラストを見せることで、何をすれば良いのか理解しやすくなります。

2.声掛けの工夫

・肯定的な言葉

「〇〇が終わったら、□□しようね」のように、肯定的な言葉で伝えましょう。

・具体的に

「あと5分で終わりだよ」のように、具体的に伝えましょう。

・短い言葉

長い文章は理解しにくい場合があるので、短く、わかりやすい言葉で伝えましょう。

3.段階的なアプローチ

・楽しいことから

楽しい活動から別の楽しい活動への切り替えを練習し、徐々に苦手な活動への切り替えを増やしていきます。

・小さなステップ

1つの活動を短時間で区切り、徐々に時間を長くしていきます。

・成功体験を積む

切り替えができた時に、たくさん褒めて、成功体験を積ませることが大切です。

環境を整える

・周りの環境を整理し、気が散るものを極力減らします。

・集中できるような静かな場所を用意します。

おわりに

切り替えの難しさには「疲れがたまっている」「不安なことがある」などの要因により、特性が出やすい場合もあります。

その他、聴覚的なアプローチ(活動が終わったら、音楽を流す)が有効な場合もあります。

少しずつ成功体験を積み重ねていきたいですね。

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