環境調整の先にあること

こんにちは、ジムパークの谷口です。

今回は、療育を行う上で重要な要素である環境調整について考えていきたいと思います。

環境調整のポイント

環境調整は、視覚的な手がかり、予測可能なルーティン、感覚に配慮した物理的環境の3つを軸に行います。

・場所と活動を視覚的に結びつける(シールや表示など)

・予定を事前に伝え視覚的なスケジュールを作成する(時計やイラスト、絵カードなど)

・感覚過敏・鈍麻に配慮し、静かで集中できる場所や部屋の確保、寝具・温度などの快適性を調整すること

どのような環境調整が必要か、一人ひとり評価を行うこと

例えば、座ることが難しいお子さまを例にあげても、下記のように様々な原因が考えられます。

・体幹の安定性が低い

・注意の持続が難しい

・感覚欲求を満たしたい

・単に課題に興味がない

原因が違えば、手立ても異なります。『座れないから、○○を使う。』ではなく、『座れない原因を評価した上で、その子に合った環境を整えること』が大切です。

しかし、お子さま一人ひとりに必要なものは、すぐに購入できるとも限らず、また専門の用具は高額となります。体に合うものを購入できたとしても発達に伴い都度調整が必要になります。

そのため、支援グッズをその時々で作成することもおすすめです。

手作り支援グッズのご紹介

①座位保持装置

段ボールで作成したものです。体幹の低緊張等を呈するお子さまも、両側のホールド感を作り、座位姿勢の安定に繋げていきます。

②パーテーション

プラダンをテープで貼り付けて作成しています。簡易的なものですが、仕切りを作ることで、視覚優位なお子さまの注意が持続しやすくなることがあります。

③目隠し

布を使っておもちゃを隠しています。食事の時等に、使用することで食事に集中することに繋げていきます。

④スケジュールの視覚化

視覚的に提示することで、見通しを持って活動に参加することができます。

環境調整の先にあること

支援グッズに一例をご紹介しました。

環境調整はゴールではなく、その先の『学ぶ』『楽しむ』につながる大切な一歩です。

『楽に行うことができる』場所をつくることで、こどもの可能性を広げていくことが重要です。

おわりに

評価を丁寧に行うことで、手立てに繋がっていきます。

支援の先にあること』を共に悩み、考えていきたいと思います。

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