運動が不器用な子に対する指導のコツ(学習の初期段階に意識すべきポイント)

保護者の方や療育支援者の方など、こどもと関わっている方であれば、「こどもの成長を促してあげたいけど、どのように関わってあげたら良いのかわからない」と悩まれることも多いかと思います。

また、忙しい日常生活の中では、ついつい「言い過ぎてしまった…」なんてこともありますよね。

そこで、今回は「学習の初期段階に意識すべきポイント」について分析していこうと思います。

課題に取り組もうとしている姿勢を褒める!

不器用な子・運動が苦手な子は、成功体験の少なさから、運動への意欲を失い、簡単にあきらめてしまうことが少なくありません。

特に、発達障害児は、運動面の課題を呈していることが多いこともわかってきており、自己肯定感の低下を認めていることも少なくないでしょう。

詳しくは、「発達性協調運動障害と早期療育」をご参照ください。

ここで、特定のやり方を遂行するよう強要したり、運動の技術を上手に遂行できるよう要求してしまうと、精神的な負担が大きくなってしまうことに…

まずは、課題(運動)に取り組もうとしている姿勢を褒めてあげることが重要となります!

取り組もうとしている姿勢を褒められることで、「自分のペースで良いんだ。」と安心感を与えることができますね。

運動のフィードバックと修正方法

試行錯誤している様子を辛抱強く見守ってあげましょう

「そのやり方は違う」「こうしなさい」「間違ってる」など否定的な言葉は使わない

ポジティブな言葉をかけましょう

「よく頑張っているね」「もう少しでできそうだね」などの声掛けから始める

提案は1項目につき1回までにしましょう

「こうしてみたら」と提案し、こどものやり方が変化するか観察する。やり方が変化しない場合はもう1度だけ同じ提案をして、それでも変化しない場合は、同じ提案を繰り返さない。

一旦別の方法を考えてから、再度試みましょう

同じ目標を達成するために、別の方法は何が良いかを考える

出来るようになったら、必ずポジティブな言葉で褒めましょう

「よくできました」で練習を終える。

課題の難易度と環境の調整

働きかける対象は、こどもだけとは限らず、運動課題や環境を調整することも重要です。

キャッチボールに例えてみましょう。

ボールがうまくキャッチできない。

ゆっくりと投げてみよう。

うまくできた。うれしい。

最終的には、どんな環境や運動課題でも出来るようになることが目標でも、学習の初期段階では、こどもが成功しやすい運動課題や環境の調整が重要

まとめ

今回は、所謂「不器用な子、運動が苦手な子」に対する学習初期の指導のコツについて深堀りしていきました。こどもたちが意欲的に行動していけることを大切にしていきたいですね。

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