運動発達と環境適応

こんにちは。

こどもの運動について、「この子はなぜ〇〇ができないの??」と疑問になることがありますよね。

運動課題を客観的に評価する際に【運動発達と環境適応】について分析すると、また違った視点でみることができるかと思います。

脊柱カーブの発達

赤ちゃんの背骨は、生まれた時はCカーブという丸い形をしています。これは、お母さんのお腹の中にいた時の姿勢の名残で、その後、首がすわったり、うつぶせやハイハイをする過程で、徐々にS字カーブへと変化していきます。

座位の発達3段階

1.座位の静的安定化(6か月)

 他動的座位(物や手の支えが必要)

2.座位の動的安定化(7・8か月)

 能動的座位⇒動ける座位・手が自由になる

3.座位からほかの姿勢へ(10か月)

 座位⇒立位、身体の回旋が必要

環境適応

こどもは、環境に対する働きかけで運動を学習し、発達していきます。

1歳以降、歩くことができるようになると、遊びの中で以下の要素を通じて、環境に対する体の使い方を学習するといわれています。

環境に対して働きかける4つの基本動作

1.わたる

2.くぐる

3.のぼる

4.ぶらさがる

うつぶせ姿勢の経験が足りないこどもが多い

発達特性のある子どもは、うつぶせ姿勢、四つ這い、高這い(腹臥位)が苦手な姿勢と言われています。

うつぶせの経験が少ないと、骨盤の前傾が得られにくくなり、猫背の原因となり得ます。いわゆる座位の第一段階のままの状態です。

また、ハイハイや高這いを通して、手に体重を乗せていくことは、手の発達に重要です。

「手の不器用さ」がみられた時に、手先の練習を行うことや自助具の活用はもちろん大切なのですが、手で体重を支える練習を通して、肩甲骨周り~体幹の安定化を図っていくことも同時に必要となります。

運動課題に対するトレーニング

運動課題が見つかった時は、赤ちゃんの課題をもう一度学習してみることがおススメです。

※発達の土台を育てる課題として、体操教室でも取り入れています。

運動発達再学習トレーニング

はいはい・四つ這い課題

縄くぐり、トンネルくぐり等

高這い課題

箱押し、雑巾がけ、ボールでお相撲等

バルーン上座位バランス(立ち直り反応)

バランスボールエクササイズ

障害物またぎ

サーキットトレーニング

上肢保護伸展反応(転んだ時に手が出るように)

上肢保護伸展反応トレーニング

スクワット課題

バルーンジャンプ

階段昇降

・段差昇降練習

環境適応トレーニング

わたる

色々な形や材質のものを並べて、落ちないようにわたる。

くぐる

ループくぐり、トンネル

のぼる

クッションのぼり、ボルダリング

ぶらさがる

鉄棒ゆらゆら、うんてい遊び等

おわりに

こどもの運動課題を分析するときに、赤ちゃんの頃の発達過程を振り返ってみることも大切です。

ジムパークでは、運動機能や運動発達についての客観的評価を行い、発達の土台を育てていきます。

児童発達支援(公費療育のご案内)

広島市佐伯区で理学療法士が運営しております。
専門的なサービスを提供いたいします。

すべてのお子さまに発達検査を実施し、根拠のある療育を実施いたします。

運動療育により、発達の土台を育てます。思いっきり体を動かせる環境です。

集団・個別療育をご選択いただけます。

駐車場完備で安心して通えます。

コメント

コメントする

目次