社会性・言語の発達の理解と介入

こんにちは、ジムパークの谷口です。

今回は、『社会性・言語の発達』の理解と介入について、まとめてみたいと思います。

発達の領域

こどもが発達していくためには、他者の存在、関わりが重要。特に乳児期に母親との関わりが多いと、外部刺激に対する反応が良好になると言われています。

社会性の発達

同型性=相手と同じように関わること

相補性=違う役割同士で関係を作ること

同型性」⇒「相補性」の順で育つことが多い。

同じ動きをする、一緒に笑う、リズムに合わせる、模倣遊び、感情共有等の同型性を十分育てると、相補的な社会性に繋がりやすい。

こどもが大人を模倣し、模倣される経験によって、他者・自己理解がすすんでいく

一般的に、1歳までに相手の意図や目標を理解して、その結果を模倣できるようになると言われています。また、生後6ヶ月頃から自分が模倣されていると明確な気づきが認められます。

発達特性のあるお子さまでは、他者への注目や模倣が苦手なこともあり、同型性の形成に難しさを認めることがあります。そのような場合は、大人がこどもの模倣をすることも有効です。

こどもが大人を模倣し、模倣される経験によって「相手も自分と同じような心を持っている(Like me仮説)」と理解し、社会性や他者理解の基盤になる、と考えられています。

社会性の2つの側面

社会的能力は、ミラーニューロンメタライジングシステムという相反する2つの機能によって支えられている。

コミュニケーション・言語の発達

言語の発達は、多感覚の情報交換と統合によってなされる。

音声・言語の産出には、模倣による感覚運動学習の側面と、他者からのフィードバックや他者の反応を読み取る社会学習、さらに推論能力や自己の制御という高次の能力など多くの側面が関わっており、発達の個人差も大きくなると言われています。

新生児の泣き声は、胎児期から聴覚経験によって形成されています。乳児期にお母さんの声を母音で模倣発声し、徐々に音声も正確になっていきます。

口をみることも重要であり、生後6ヶ月時に母親の口をよくみる乳児は、1歳半・2歳時の語彙量が多いことが報告されています。

ボキャブラリースパート

発語の前には単語の理解があり、1個の単語を発するようになる前には5つの単語の理解があります(単語産出の前には単語理解が先行する)。単語が50を超えるとボキャブラリースパートがはじまり、100~200語になると2語文が出現します。

はじめは1ヶ月に1~3語ずつ増加しますが、語彙の爆発によって1週間に10~20語ずつ増加していきます。語彙の発達には個人差もあり、スパートするこどもとゆっくり増加していくこどもがみられます。

言語発達の関連因子

共同注意とは?

自分と他者が同じモノに注意を向け、かつ、お互いがそれを知っている状態。日本では以前から三項関係として知られています。

3カ月の乳児の視線追従(共同注意)を促すには、アイコンタクトと微笑を繰り返し行うことが重要といわれています。注意の操作(指差し)が出現する前には、動作模倣、手渡しが出現する必要があり、Tomaselloはこれを“9か月革命”と呼んでいます。

ジェスチャーから発語へ

[ジェスチャーのみ]から[言語のみ]は、18ヶ月~24ヶ月の間に逆転することが報告されています。つまりジェスチャーで表していたモノを言葉で表すようになっており、ジェスチャーが言葉へ変化している可能性があります

なぜジェスチャー(指差し)が語彙獲得に繋がるのか?

こどもの指差しに対する親の通訳 → 翻訳した単語を多く学習し発語する

例)こどもが指差ししている犬を見て、「わんわんだね。」と言う。

こどものジェスチャーに対して母親は翻訳しそれを獲得する。

単語から二語文へ

ジェスチャーと単語のコンビネーションが二語文になる。

例)犬を“指さし”して“寝てる”と発言 → “犬が寝てる”へと発展

一語から二語文への変化は、ジェスチャーが単語に変化することで獲得される可能性がある。

語彙はジェスチャーのバリエーションから発達

統語(文法)は言葉+ジェスチャーから発達

語彙の獲得過程では、音声模倣、共同注意、ジェスチャーなどの非言語行動の発達と活用が重要となる。

視点取得と言語発達

視点取得とは?

自分とは異なる視点から見た見え方を把握すること

視点取得には2種類ある

・レベル1の視点取得

「~には、見えているかどうか?」を理解する

・レベル2の視点取得

「~には、どのように見えているのか?」を理解する

視点取得には、抑制機能が関係する(自分の見え方を抑制する必要があるため)

言語能力全般と心の理論には関係があるが、受容言語(語彙理解)よりも表出言語(言語の使用)との関連が強い。

コミュニケーションの発達は、他者との同型性(模倣学習)から徐々に他者視点の理解への進み、心の理論の獲得や円滑なコミュニケーションが可能となる。

おわりに

こどもの発達は、様々な要素が複雑に絡み合っており十把一絡げにはできませんが、こどもの発達や特性について、客観的な視点で評価し、理解することは発達支援において重要です。

ジムパークでは、「こどもの発達における通訳者の視点=保護者との共有」を大切にしています。

参考になれば幸いです。

児童発達支援(公費療育のご案内)

広島市佐伯区で理学療法士が運営しております。
専門的なサービスを提供いたいします。

すべてのお子さまに発達検査を実施し、根拠のある療育を実施いたします。

運動療育により、発達の土台を育てます。思いっきり体を動かせる環境です。

集団・個別療育をご選択いただけます。

駐車場完備で安心して通えます。

コメント

コメントする

目次